遅れたお礼メールの書き方と例文｜事例で知る失礼のない表現とは？

お礼メールを送りそびれてしまい、「いまさら送っても失礼では…？」と悩んでいませんか？

実は、遅れてもお礼を伝えることにはしっかり意味があります。

この記事では、

• 遅れたお礼メールでも好印象を残すコツ
• 謝罪＋感謝を丁寧に伝える文章構成
• 就活・ビジネスなどシーン別の例文

をわかりやすく解説します。

遅れたことを誠意でカバーし、信頼を深めるヒントが満載です！

遅れたお礼メールを書くときに大切な考え方

なぜ今さらでもお礼メールを送るべきなのか？

お礼が遅れてしまったからといって、何も伝えないままでいると、相手に不快な印象を与えてしまうこともあります。

「いまさら送っても意味がないかも」とためらってしまう方もいるかもしれませんが、むしろ時間が経っても気にかけていたという気持ちは、相手にとって嬉しいものです。

以下のような表現は、遅れたお礼メールの導入として好まれます。

表現例	補足説明
「このたびはお礼が遅くなり、大変失礼いたしました。」	定番かつ丁寧な導入文
「ご連絡が遅れてしまい申し訳ございません。改めて感謝申し上げます。」	謝罪＋感謝がセットになった表現
「ご多忙の折、早くお伝えすべきところ遅れてしまい、心よりお詫び申し上げます。」	ビジネスメールに適した丁寧な言い回し

遅れてしまったことを率直に認めつつ、誠実な気持ちで丁寧に言葉を選ぶことが大切です。

お礼のメールは、形式よりも気持ちが大切です。

相手との関係性を大切に思う気持ちを、言葉にして届けることで、今後の関係をより良いものにするきっかけにもなります。

特に、ビジネスシーンや就職活動の場では、丁寧な対応が信頼につながることもあります。

だからこそ、遅れてしまったとしても、お礼のメールを送ることには十分な価値があります。

遅れたことをどうカバーすれば失礼にならない？

まずは、何よりも先に「お礼が遅れてしまったこと」に対して、真摯にお詫びの気持ちを伝えることが大切です。

「お忙しい中ご対応いただいたのに、お礼が遅くなってしまい、大変申し訳ございません」といった具体的な表現にすると、より丁寧な印象になります。

そのうえで、感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

ただ「ありがとうございました」と書くだけでなく、

• 相手がしてくれたこと
• そのときの自分の気持ち
• どれだけ助かったのか

などを丁寧に言葉にして伝えると、誠意が伝わります。

また、遅れてしまった理由を軽く触れるのもひとつの方法です。

ただし、言い訳に聞こえないよう、あくまで簡潔かつ真摯な表現を心がけましょう。

たとえば「体調を崩してしまいご連絡が遅れてしまいました」など、事情を伝えることで相手も納得しやすくなります。

相手に誠意を伝えるための基本マインド

日常会話のようなラフな言い回しよりも、適切な敬語や丁寧語を使うことで、誠実な印象を相手に与えることができます。

丁寧な印象を与えるための工夫には、以下のようなポイントがあります。

• 適切な敬語を使う（です・ます調を基本とする）
• 感謝や謝罪の言葉を端的に述べる
• 長すぎず、簡潔で読みやすい文にする

また、文章の構成も自然な流れを意識することが大切です。

• 冒頭：お礼が遅れたことへの謝罪
• 中盤：具体的な感謝の内容
• 結び：今後の関係性や体調を気遣う一文

このように段階的に構成することで、読み手にとって負担のない、やさしく伝わる文章になります。

さらに、以下の点にも配慮すると、相手への印象がより良くなります。

• 感情的になりすぎないよう冷静な表現を心がける
• 自分の言葉で素直に伝える
• 相手の都合を考慮した一文を添える（例：「ご返信には及びません」）

特に、遅れてしまったお礼メールでは、謝罪ばかりにならず、とはいえ軽すぎる印象にもならないよう、絶妙なバランスを保つことが重要です。

全体として、「誠実」「控えめ」「読みやすい」を意識することで、相手に安心感を与えることができるでしょう。

書き方のポイント｜遅れてしまったお礼メールでも失礼に見せないコツ

件名の付け方｜「お礼」だけでなく「お詫び」も含めて

件名は、メールの第一印象を左右する大切な要素です。

内容がひと目で伝わるように、簡潔かつ具体的にまとめることを意識しましょう。

特に遅れたお礼メールの場合は、「お礼」と「お詫び」の両方が含まれるような表現が好まれます。

例

• 「○○の件につきましてのお礼とお詫び」
• 「ご対応への御礼と遅延のお詫び」

など。

「お礼」だけでは遅れたことが伝わらず、「お詫び」だけでは何に対する感謝なのかが伝わりません。 そのため、両者を含めることでバランスのとれた件名となります。

また、件名が長くなりすぎないように気をつけ、簡潔で相手が読みやすい表現を心がけることもポイントです。

書き出しで謝罪とお礼をセットで伝える方法

メールの冒頭は、相手の目に最も早く触れる部分です。

そのため、最初の一文で「お礼が遅れたことへの謝罪」と「感謝の気持ち」の両方を伝えるのが丁寧です。

以下のような点を意識すると、自然で好印象な書き出しになります。

• お礼が遅れたことへの一言の謝罪を忘れない
• どのようなことでお世話になったのかを明確に伝える
• 相手の時間や配慮に対して感謝する

たとえば、以下のような一文が有効です。

「このたびはお礼のご連絡が遅くなり、誠に申し訳ございません。先日は○○していただき、ありがとうございました。」

このように、謝罪とお礼をセットで伝えると自然な印象になります。

また、相手の時間をいただいたことや配慮してくれたことへの感謝を明確にすることで、誠意がより伝わりやすくなります。

• 「お忙しい中、お時間を割いてくださりありがとうございました」
• 「ご丁寧なご対応、心より感謝申し上げます」

といった前置きの表現を加えると、より丁寧な雰囲気になります。

本文では何をどう伝える？感謝＋お詫び＋フォロー

本文では、単に「ありがとうございました」と書くだけではなく、何に対して感謝しているのかを具体的に書くことが大切です。

• どのような行為をしてもらったのか
• 自分がどう感じたか、どのように役立ったのか
• なぜ印象に残っているのか

といった内容を盛り込むと、相手にとっても嬉しく、印象に残る文章になります。

加えて、遅れた理由についても、簡単に触れておくと誠意が伝わります。

ただし、

• 「体調を崩してしまい…」
• 「業務が立て込んでおり…」

といった内容は、くどくなりすぎないよう配慮しましょう。

そして最後には、「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」「今後も変わらぬご指導のほど、お願い申し上げます」といったフォローの一文を添えると、前向きな印象になります。

締めの言葉で印象を上げるひと工夫

締めの言葉は、メール全体の印象を左右する大事な部分です。

基本的には、今後の関係を大切にしたいという気持ちが伝わるような一文を添えると良いでしょう。

例

• 「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
• 「引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます」

など。

あわせて、相手の体調やご多忙を気遣う一文を加えると、より丁寧で思いやりのある印象になります。

例

• 「ご多忙のところ恐れ入りますが、くれぐれもご自愛くださいませ」
• 「暑い日が続いておりますが、どうぞご無理なさらずお過ごしください」

など。

こうした気遣いの言葉を締めに添えることで、文章全体がやわらかく、あたたかい印象になります。

また、「ご返信には及びませんので、どうぞお気遣いなく」といった一文を入れることで、相手に配慮している姿勢が伝わります。

遅れたお礼メールの業種別・状況別の例文

就活・学生向け

特に、送るのが遅れてしまった場合は「今さら…」と感じてしまうかもしれませんが、誠実に気持ちを伝えれば必ず相手に伝わります。

以下では、遅れたお礼メールを送るシーン別に具体的な例文を紹介し、それぞれの注意点や工夫についても解説します。

①面接後のお礼が遅れてしまったときの例文

件名：面接のお礼とご連絡遅延のお詫び

○○株式会社
人事部 ○○様

お世話になっております。○○大学の○○です。

このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
ご連絡が遅くなり、申し訳ございません。

貴社のお話を伺い、より一層志望度が高まりました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

○○大学 ○○

②インターンシップ後に出しそびれた場合の例文

件名：インターンシップ参加のお礼とご挨拶の遅延について

○○株式会社
○○部 ○○様

お世話になっております。○○大学の○○です。

先日は貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。
ご連絡が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

実務を通して多くの学びを得ることができ、大変貴重な経験となりました。

今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

○○大学 ○○

③内定通知へのお礼を送りそびれた場合の例文

件名：内定の御礼とご返信遅延のお詫び

○○株式会社
人事部 ○○様

お世話になっております。○○大学の○○です。

このたびは内定のご通知をいただき、誠にありがとうございます。
お礼のご連絡が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

貴社の一員として働けることを光栄に思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

○○大学 ○○

④説明会や会社見学へのお礼が遅れた場合の例文

件名：会社説明会への御礼（ご連絡遅延のお詫び）

○○株式会社
採用担当 ○○様

お世話になっております。○○大学の○○です。

先日は会社説明会に参加させていただき、ありがとうございました。
お礼のご連絡が遅くなり申し訳ございません。

丁寧なご説明と現場の雰囲気を知る機会をいただき、貴社への理解が深まりました。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

○○大学 ○○

社会人・ビジネス向け

ビジネスシーンにおけるお礼メールは、信頼関係を築くための大切なコミュニケーション手段です。

特に遅れてしまった場合は、ビジネスマナーを守りながら誠意ある対応が求められます。 以下に、場面ごとの例文とポイントを紹介します。

①アポイント・打ち合わせ後のお礼メールが遅れた場合の例文

件名：先日の打ち合わせのお礼（ご連絡が遅れ申し訳ございません）

○○株式会社
○○部 ○○様

お世話になっております。○○株式会社の○○です。

先日はご多忙の中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
ご連絡が遅れてしまい、大変失礼いたしました。

お話しいただいた内容を参考に、社内で改めて検討を進めてまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

○○株式会社 ○○

②商談・契約後のフォローが遅れたときの例文

件名：商談のお礼とご連絡の遅延について

○○株式会社
営業部 ○○様

お世話になっております。○○株式会社の○○です。

先日はお忙しい中、商談のお時間をいただきありがとうございました。
お礼のご連絡が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

お打ち合わせの内容を受け、早急に社内対応を進めております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

○○株式会社 ○○

③上司へのお礼メールをうっかり忘れていた場合の例文

件名：先日のご対応へのお礼（ご挨拶が遅れ申し訳ありません）

○○部 ○○部長

お疲れ様です。○○です。

先日はお忙しい中、丁寧にご対応いただきありがとうございました。
お礼のご連絡が遅くなってしまい、大変失礼いたしました。

○○部長のおかげでスムーズに業務を進めることができ、感謝しております。
今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

○○

④納品・作業対応のお礼メールが遅れたときの例文

件名：納品対応のお礼とご連絡の遅延について

○○株式会社
○○様

お世話になっております。○○株式会社の○○です。

このたびは迅速かつ丁寧な納品対応をいただき、誠にありがとうございました。
お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。

おかげさまで社内でも大変好評で、問題なく使用させていただいております。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

○○株式会社 ○○

ややカジュアルなシーン

ビジネスシーンほど堅くはないものの、礼儀を大切にしたい場面では、ややカジュアルな言い回しのお礼メールが効果的です。

特に、プライベートに近い関係や親しい知人への対応では、少し柔らかい表現の中に、誠意を込めることが大切です。

①お土産や贈り物へのお礼が遅れたときの例文

このように、相手の気持ちに対する感謝と、自分がそれをどう感じたかを簡潔に伝えると、自然で温かみのある印象になります。

②結婚式や二次会の招待に対するお礼が遅れたときの例文

お祝いの場での温かい雰囲気や感動したポイントに軽く触れると、気持ちのこもった丁寧なお礼になります。

遅れた場合でも、相手を思いやる言葉や温かいトーンを心がけることで、丁寧な気持ちはきちんと伝わります。

遅れたお礼メールでやってはいけないNG例

謝罪を忘れてしまうパターン

感謝の気持ちだけで終わってしまうと、「なぜ今になって？」という疑問を持たれたり、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

特にメールの冒頭や結びの文に、遅れてしまったことに対する一言がないと、相手によっては「配慮が足りない」と感じてしまうこともあります。

たとえば、「先日はご丁寧に対応いただきありがとうございました。」だけでは、感謝の気持ちは伝わっても、遅れたことに対する認識や誠意が見えにくくなります。

• 「ご連絡が遅れてしまい申し訳ありません」
• 「お礼が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます」

といった一文を、文頭や文末に添えるだけでも印象は大きく変わります。

遅れたことに気づき、反省し、それを言葉で伝える姿勢こそが、相手への誠意を表す大事な要素です。

テンプレ感が出すぎて気持ちが伝わらない

たとえば、ネットで調べた定型文をそのままコピー＆ペーストしたような文面では、どれだけ丁寧でも相手の心に響きにくいものです。

ほんの一言でもよいので、

• 「○○の際はとても助かりました」
• 「○○についてのご配慮がありがたかったです」

など、自分の言葉で気持ちを添えると、相手にとっても印象がぐっとよくなります。

特に遅れたお礼メールでは、定型すぎる表現は「ついで感」や「とりあえず送った感」が出てしまいやすいので注意が必要です。

少しでも自分の感情やエピソードを交えるだけで、「あなたのために書いたメールですよ」という誠実さが伝わります。

よくある質問（Q&A）

何日までなら「遅れても大丈夫」なの？

以下は、お礼メールの「遅れ」に対する一般的な目安と対応のポイントです。

遅れた日数	状況	対応ポイント
当日〜2日以内	通常の許容範囲	問題なし。丁寧な感謝の表現を忘れずに。
3〜6日以内	少し遅れ気味	簡潔なお詫びを添えて誠実に対応。
7日〜2週間	明らかに遅れている	理由を簡潔に伝え、強めの謝意を示す。
2週間以上	大幅に遅れている	「迷ったけれど、気持ちを伝えたくて」と前置きし、感謝を丁寧に表現。

このように、日数が経つほど丁寧な対応が求められます。

重要なのは「遅れてしまったことに対して、誠実な気持ちで対応すること」。

相手がそれをどう受け取るかは、文面の工夫や自分の誠意にかかっています。

また、たとえ時間が空いてしまっても、「今さら送るのは失礼かも…」とためらうよりも、一言でも感謝を伝える方が、結果的に良い印象を残すこともあります。

たとえ遅くなっても、「気にかけていた」「伝えたいと思っていた」という気持ちを、丁寧な言葉にのせて届けることが大切です。

遅れた理由は書いたほうがいい？それとも触れない？

基本的には、簡潔に理由を伝えることで、誠意が伝わる場合があります。

「ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。○○の対応に追われておりました」など、控えめなトーンで理由を添えると、理解を得やすくなります。

ただし、あまりに詳しく事情を説明しすぎると、言い訳がましい印象を与えてしまうことも。

そのため、伝える場合は一言にとどめ、主役である「感謝の気持ち」が埋もれないよう注意しましょう。

一方で、相手との関係性やシーンによっては、あえて理由に触れない方がスムーズな場合もあります。

大切なのは、「何を伝えたいか」の優先順位を明確にすることです。

電話や手紙に切り替えるのもアリ？

メールは手軽で便利な手段ですが、相手やシチュエーションによっては、電話や手紙のほうが丁寧な印象を与えることがあります。

特に目上の方や、改まった場面（たとえば内定通知や式典への招待など）では、手紙のほうが「きちんと感」が伝わりやすく、印象に残りやすいです。

また、ビジネスシーンであっても、急ぎのお詫びを伝えたいときや、対面でのお礼ができなかった場合などは、まず電話で一言謝罪と感謝を伝えた上で、改めてメールや手紙を送るという二段構えも好印象です。

「どの手段が最も誠意を伝えられるか？」という視点で、相手の立場や性格を踏まえて判断するようにしましょう。

まとめ｜「お礼メールが遅れた」ことを丁寧にカバーするために