育休から復帰された取引先の方へ、どんな言葉をかけたらいいか迷うことはありませんか?
ビジネスメールの中でも、あたたかさや配慮が感じられる一言を添えると、印象はぐっと良くなります。
この記事では、社外・社外の方へ育休から復帰のお祝いを伝えるメールの例文や、気をつけたい表現などをわかりやすくご紹介します。
思いやりの気持ちが伝わる言葉選びのヒントが見つかります。
育休復帰の方への声かけ、どんな言葉が喜ばれる?
育児休業を終えて復職される方にとって、職場への復帰は緊張や不安も伴う大きな一歩です。
そんなとき、まわりからのあたたかい言葉は、大きな励ましとなります。
ここでは、社外・社内の立場別に、どのような声かけが喜ばれるのかをご紹介します。
社外の方にかける言葉のポイント
一見フォーマルなやりとりの中でも、あたたかさや気づかいが感じられる言葉選びが大切です。
ビジネス関係であっても、人と人との関わりであることを忘れずに、相手の立場や心情を想像して声をかけることが好印象につながります。
- 「このたびはご復職、まことにおめでとうございます」
- 「今後も変わらぬご指導のほど、よろしくお願いいたします」
- 「お体にご無理のないようご活躍をお祈りしております」
- 「復職されて再びお目にかかれることを、心よりうれしく思います」
- 「育児との両立、大変なことも多いかと思いますが、心から応援しております」
ポイントは、相手の立場や体調、そして育児と仕事の両立といった背景への配慮をにじませることです。
メールや会話のなかであっても、一言でも心を込めた言葉はしっかりと相手に届きます。
また、「お変わりなくお元気そうで何よりです」などの一言を加えることで、より親しみやすく、安心感のある印象になります。
社内の方にかける言葉のポイント
社内の同僚や部下が育休から戻ってきた場合は、もう少しカジュアルな雰囲気で声をかけても大丈夫です。
親しみとねぎらいを込めて伝えると、緊張も和らぎます。
- 「おかえりなさい!待ってたよ」
- 「また一緒に働けてうれしいです」
- 「何かあったらいつでも相談してね」
- 「育児と両立大変だと思うけど、無理しないでね」
- 「○○さんのペースでゆっくり慣れていけばいいからね」
復帰直後は仕事のペースをつかむのに時間がかかることも多いため、無理のないよう励ますスタンスが大切です。
本人が「できていない」と感じる場面があっても、周囲があたたかく受け止めることで、不安や負担が軽減されます。
「何かあれば、いつでも声かけてね」とひと言添えるだけでも、安心感を持ってもらえるきっかけになります。
NGになりやすい言い回しに注意
よかれと思ってかけた言葉でも、受け取る側にとってはプレッシャーになってしまうこともあります。
また、意図せず相手を傷つけたり、不快にさせてしまう表現も少なくありません。 以下のような言い回しは避けるよう心がけましょう。
- 「育休、ゆっくり休めた?」
- 「もう子育て落ち着いた?」
- 「前と同じようにできるよね?」
- 「やっと戻ってきたね」
- 「これからはちゃんと出社できる?」
相手の事情や気持ちを決めつけるような表現は、無神経な印象を与える可能性があります。
特に、「楽をしていた」というニュアンスが伝わると、相手の頑張りを否定することにもなりかねません。
あくまで相手を思いやる姿勢が、良好な関係の第一歩です。 気づかいの気持ちを忘れず、あたたかい目線で声をかけていきましょう。
社外向け|育休復帰の方にかける言葉、メールの基本マナーと構成
育休から復帰された社外の方にメールなどで声をかける際には、言葉遣いや伝え方に十分な配慮が必要です。
復帰直後は、業務に加え育児との両立などで相手も忙しく、心身ともに負担を感じている場合があります。
そのため、形式ばった表現にとどまらず、相手の状況を思いやる内容を添えることで、より良い印象を与えることができます。
ここでは、育休復帰を迎えた社外の方に対し、こちらからお祝いやねぎらいの言葉をお伝えする際のマナーや、基本的な構成のポイントをご紹介します。
件名と冒頭のあいさつ文
育休復帰された社外の方に、こちらからメールでお祝いやねぎらいの言葉を送る場合、まずは件名と冒頭文に心配りを込めることが大切です。
件名は丁寧で、かつ要点が一目で伝わるように意識しましょう。
- ご復職のお祝い申し上げます(○○株式会社・△△より)
- 【ご挨拶】ご復職に際してのご連絡 件名:おかえりなさいの気持ちを込めて(△△より)
- 【ご復職お祝い】今後ともよろしくお願いいたします
冒頭では、久しぶりにご連絡を差し上げることへの一文とともに、復帰されたことへのお祝いと喜びの気持ちを丁寧に表現します。
例
いつも大変お世話になっております。△△株式会社の□□でございます。 このたびはご復職、まことにおめでとうございます。 またこうしてお仕事でご一緒できることを、大変うれしく思っております。
平素より大変お世話になっております。△△株式会社の□□です。 ご復職のご連絡をいただき、誠にうれしく存じます。 これからも引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご復職、おめでとうございます。 またお仕事をご一緒できること、大変心強く感じております。 まずはご無理なさらず、ゆっくりとペースを整えていただければと思います。
本文に盛り込む内容と配慮すべき点
- ご復職へのお祝いの気持ちを、丁寧かつ具体的に伝えることが大切です。 復帰されたことを一言で祝うのではなく、これまでのご努力やご事情にも触れながら、感謝と期待をバランスよく込めましょう。
- これまでのご不在中のお礼(支障があった場合にはそのねぎらい)や、支えてくれたご家族への配慮にも触れると、丁寧な印象になります
- 今後のやりとりに対する前向きな気持ちや期待を伝えながら、無理のない範囲で協力していきたいという姿勢をにじませる
- お体への気遣いや育児への理解を示す言葉に加えて、「サポートできることがあれば遠慮なくご相談ください」といったフォロー姿勢も喜ばれます
- お仕事と育児を両立されることの大変さを理解し、「少しずつご自身のペースで慣れていただければと思います」などの一文もあるとより丁寧です
大切なのは、「育休を終えてすぐバリバリ働いてもらう前提」で話すのではなく、復帰されたばかりの相手へのやさしい視点を忘れないことです。
また、形式的な言い回しだけでなく、ほんの少しでも心のこもったフレーズを入れることで、よりあたたかく、信頼感のある関係が築けるでしょう。
例文
締めくくりの一言と署名の工夫
文末には、今後の関係への感謝や期待とともに、あたたかい言葉を添えると好印象です。
また、復帰直後の相手にとって負担にならないようなトーンで締めくくることで、より思いやりの伝わる文章になります。
- 「これからのやりとりを楽しみにしております」
- 「お忙しいなか恐縮ですが、引き続きよろしくお願いいたします」
など、相手の状況に配慮した文言を選びましょう。
さらに、今後のフォローや連携への意欲をさりげなく伝えることも、信頼関係を築くうえで効果的です。
あたたかさと実務的な要素のバランスを意識すると、より自然で丁寧な印象を与えることができます。
署名は通常どおりで構いませんが、会社名や部署名を見てすぐ相手が誰か思い出しやすいよう、分かりやすく整えておくとより丁寧です。
社内向けにも使える!育休から復帰の方にかける言葉のメール例文
社外宛:取引先・顧客に送る復帰挨拶メール例
件名:ご復職のお祝い申し上げます
〇〇株式会社 〇〇様
いつも大変お世話になっております。 △△株式会社の□□です。
このたび〇〇様がご育休からご復帰されたとお聞きし、心よりお祝い申し上げます。
育児とお仕事の両立は大変なことも多いかと存じますが、これまで以上のご活躍をお祈りしております。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
件名:ご復職のご連絡に際して
〇〇株式会社 〇〇様
平素より大変お世話になっております。 △△株式会社の□□でございます。
このたびはご復職とのこと、誠におめでとうございます。
新たな環境の中でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。 何かとご多忙かと存じますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
件名:育休からのご復職おめでとうございます
〇〇株式会社 〇〇様
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 △△株式会社の□□です。
このたびのご復職、心よりお祝い申し上げます。
育児とお仕事の両立でお忙しい中と存じますが、今後ますますのご健勝とご活躍をお祈りいたしております。
今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
社内宛:同僚・上司へのメール例
件名:復帰おめでとうございます
〇〇さん
おかえりなさい!
久しぶりにお顔が見られてとても嬉しいです。
まだ慣れないことも多いかと思いますが、できる範囲で無理なく進めていきましょうね。
何かあれば遠慮なく声かけてください。
これからまた一緒に働けるのを楽しみにしています。
件名:ご復帰、お疲れさまです
〇〇さん
育休からのご復帰、本当にお疲れさまです。
仕事のリズムを思い出すまで、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ。
みんな〇〇さんのことを待っていました!
無理せず、ご自身のペースでやっていきましょう。
件名:またよろしくお願いします!
〇〇さん
ご復帰おめでとうございます。
久しぶりに〇〇さんと一緒にお仕事できるのが嬉しいです。
育児との両立で大変なこともあると思いますが、私たちでフォローしますので、遠慮なく頼ってくださいね。
これからまたよろしくお願いします!
カジュアルに伝えるLINEやチャット例文
- 「復帰おめでとう!また一緒に働けるの嬉しいよ〜!がんばりすぎずに、ゆっくり慣れていこうね♪」
- 「おかえりなさい!困ったときはいつでも声かけてね♪私も頼りにしてるからね〜」
- 「久しぶりだね!無理せずマイペースでいこう〜。お昼でも一緒に行こうよ!」
- 「戻ってきてくれて本当に嬉しい!これからも一緒に楽しくやっていこうね」
- 「また会えてうれしいよ!何か手伝えることがあったら、いつでも言ってね」
シーン別|育休復帰にかける言葉の使い分け例
お祝いメッセージを贈るとき
- 「復帰おめでとうございます。新しい生活のスタートですね!心から応援しています。」
- 「また一緒にお仕事できるのを楽しみにしていました♪無理せず、少しずつ慣れていきましょう。」
- 「お帰りなさい!これからも一緒にチームとしてがんばっていきましょうね。」
- 「育児とお仕事の両立は大変かと思いますが、応援しています。困ったことがあればいつでも頼ってくださいね。」
ポイント: あたたかく前向きな雰囲気の言葉で、明るい印象を伝えましょう。 相手のこれからを応援する気持ちや、歓迎の気持ちが伝わるフレーズを添えるのがコツです。
忙しそうな相手への配慮ある一言
- 「お忙しいところ、ありがとうございます。無理のないように進めていきましょうね。」
- 「おかえりなさい。ご無理のないよう、ご自愛くださいね。」
- 「毎日お忙しいかと思いますが、どうかご自身のペースで。体調にはくれぐれもお気をつけください。」
- 「急な対応など無理なさらず、まわりに頼ってくださいね。私もできる範囲でお手伝いします!」
ポイント: 相手の状況に配慮し、気遣いの気持ちを丁寧に表現すると安心感を与えられます。 思いやりのある言葉を添えることで、関係性がよりあたたかく、良好になります。
まとめ|育休復帰の方にかける言葉は配慮と言葉選びがカギ
シーン | ポイント | NG例 |
---|---|---|
社外メール | 丁寧であたたかい文面を意識する | 決めつけ・軽視する表現 |
社内声かけ | 親しみ+ねぎらいを込めて | プレッシャーを与える言い方 |
カジュアル連絡 | 明るく応援する気持ちを伝える | 上から目線・無神経な一言 |
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