幼児向けのオリジナル絵本を作成したいけれど、どんなストーリーが適しているのかネタに迷っていますか?
自宅で簡単に作れる短い絵本の作り方とストーリー構築のコツを紹介します。
子供たちが日常で接するものや教えたい価値観をテーマにすると、自然にストーリーが生まれます。
●この記事から学べる内容
・ストーリーのアイデアと具体例
手作りの絵本で、心温まる思い出を作りましょう!
4ステップで完成!幼児向け絵本の作り方
家で楽しく絵本を制作しませんか?
子供は絵本を非常に愛しています。自分で絵本を制作することができれば、それは素晴らしい経験になります。
家族での読み聞かせが日常の一部となっている家庭も多いでしょう。
我が家でも、読み聞かせは夜のルーティンです。短いストーリーの絵本を作る時、まずはどんなテーマで進めるか決めましょう。
そのテーマを基に物語を膨らませていきます。
絵本作りの基本手順を把握し、作成の流れをイメージしてみましょう。
以下にその手順を説明します。
●基本的な絵本の作り方
・必要な材料を準備する
・下書きを描く
・ペンで書き込み、仕上げる
これらのステップを踏むことで、手軽に絵本を作成できます。詳しい説明を続けます。
子供向け絵本制作のネタ探しのポイント
子供向けの絵本を作る際のネタ探しは、少しのコツを押さえるだけでずっと楽になります。
絵本を作る初めのステップとして、最も頭を悩ませるのがテーマ選びです。
特に子供が理解しやすく、教育的な価値も含む内容が望ましいですね。
今回は、誰でも簡単に絵本のテーマを見つけるための4つのポイントを紹介します。
●アイデア探しの4つのポイント
・身近な出来事
・既存の絵本やアニメ
・自分が伝えたいメッセージ
これらのポイントを抑えれば、テーマは意外と身近に転がっていることに気づくはずです。
さあ、一緒に楽しい絵本のテーマを探しに行きましょう!
アイデア1【子供が興味を持つもの】
子供が好きなものをテーマにすると、子供に喜ばれること間違いなしです。
子供は自分の好きなものが登場する絵本を何度も何度も読み返します。
(本当に何度も…)
例えば、私の子供は乗りもの(特にバス)の絵本が大好きで、何度も繰り返し読んで楽しんでいます。
子供の興味を引くテーマで絵本を作れば、愛される作品になるでしょう。
そして、大人になった時に「あの頃はこれが好きだったんだよね」と振り返る素敵な記憶にもなります。
アイデア2【日常の出来事】
日常生活の中にも、絵本のアイデアはたくさん隠れています。
例えば、「公園で大雨に降られた話」や、「初節句のお祝いの話」や「兄弟とのけんかとその後の仲直り」などがあります。
よく考えてみれば、日常はアイデアに溢れています。
季節のイベントや日々の小さなエピソード、子供の予想外の行動など、すべてが素材になり得ます。
日常をテーマに絵本を作ることで、その時々の感情や思い出を未来に残すことができます。
この記事を読んだら、普段の生活を見直して、「これは絵本になるかも」と思える瞬間を探してみてください。
アイデア3【絵本やアニメから学ぶ】
他の絵本や子どもが観るアニメーション、さらには異なるアート作品から着想を得る方法もあります。
これらは既に人気のある作品ですので、それらをベースにオリジナルのストーリーを構築しやすくなります。
直接的な模倣は避けて、お気に入りのアニメの登場人物の未知のエピソードを創造するなど、新しい物語を生み出しましょう。
どのようにしてこのインスピレーションを物語に拡大できるかが鍵となります。
アイデア4【自分の伝えたいメッセージ】
伝えたいメッセージやテーマがある場合、それを物語の出発点としてください。
「おもちゃは大切に」や「ごはんを残さずに」といった具体的なテーマを物語に取り入れることで、親子の絆を深める作品が作れます。
自分自身の経験や感情を物語にすることで、より心に残る絵本が完成します。
テーマに合わせて、キャラクターや背景に動物や食べ物を取り入れると、ストーリーが豊かになり、書きやすくなります。
絵本は、短いストーリーでも手軽に作成できることが理解できたはずです。
思いもよらない場所に、次の素晴らしいアイデアが隠れているかもしれませんね!
幼児向け絵本のストーリーテリング基礎とテクニック
アイデアが決まったら、次にストーリーの展開を考えましょう。
物語を構築する方法は主に二つあります。
一つは古典的な「起承転結」に従って組み立てる方法、もう一つは物語の結末から逆算して考える方法です。
どちらの方法も物語作りに役立ちますので、自分に合った方を選んで試してみてください。
物語の基本構造「起承転結」
「起承転結」とは、物語や文章を明快に伝えるための構造です。
この方法に従うことで、内容が整理され、聞き手にとって理解しやすくなります。日本の多くの伝統物語や童話がこの形式で語られています。
「起承転結」の構造を使って物語を描くと、読者の興味を引きやすくなります。
●「起」— 物語の始まり
物語の始まり、すなわち「起」では、物語の発端となる出来事が設定されます。
例えば、「ある森の中に、魅力的なケーキが登場します。」
●「承」— 展開
物語が展開していく段階です。ここでストーリーが深まり、登場人物が活動を開始します。
例:「そのケーキを見つけたリスが、独り占めしようと企みます。」
●「転」— 高まり
物語のクライマックスに向けて、予期せぬ出来事や衝突が生じます。この部分で物語は最も盛り上がります。
例:「しかし、うさぎが現れて共有を提案し、その後に他の動物たちも参加して大きな騒動に。」
●「結」— 解決
「転」で発生した事件や問題の結末を描きます。これが物語の終わりで、教訓やメッセージが伝えられる部分です。
例:「最終的には、ケーキはみんなで分け合うべきだったという教訓に至ります。」
物語の分量の配分に関しては、全ての段階を均等に扱う必要はありません。
「起」は短めに設定し、興味を引くための「承」と「転」を長く取ることが多いです。
「結」は短くても内容が濃いものが理想的です。ただし、絵本の場合はこれらの比率に囚われ過ぎず、自然な流れを意識することが重要です。
以上の方法で物語を構築することで、聞き手にしっかりとした印象を残すことができるでしょう。
【テクニック】結末から物語を組み立てる
多くのアイデアが頭の中にあるのに、それを整理できずに困っていることはありませんか?
一般的には物語は「起承転結」の流れで作られることが多いですが、時にはこの枠組みに当てはめるのが難しいことも。
そんなときは、物語の結末から逆算してみるのがおすすめです。
結末を最初に設定することで、どのようにその点に至るかのプロットがスムーズにまとまります。
メッセージや教訓がはっきりしている場合、この方法が特に効果的です。
物語の終わりを考えてからでも、起承転結に沿って書くことも可能です。自分にとって理想的な方法を見つけてくださいね。
絵本のタイトルを決める
絵本の制作が完了したら、次はタイトルを考えましょう。
タイトルは、物語のキーワードや印象に残るフレーズから選ぶと良いです。キーワードとしては、主要な登場人物や物の名前を使用するのが一般的です。
たとえば、先ほどの物語が「ケーキ」と「リス」と「うさぎ」と「クマ」と「森の動物たち」を中心に展開されていた場合、「森のケーキ」というタイトルが考えられます。
物語が森で展開される場合、タイトルに「森の」を付け加えることで、シリーズ化しやすくなります。例えば、「森の冒険」や「森の生活」といった形でシリーズを拡張できます。
タイトルを考える際には、「短くて覚えやすい」を心がけると良いでしょう。
作品の完成手順
まずはラフスケッチから始めましょう。大まかな絵の構想を描き出すことからスタートです。
ラフスケッチができたら、お気に入りのペンや色鉛筆を使って色付けを進めてください。
絵を描くのが苦手な場合は、シールを利用しても大丈夫です。何よりも、作品に込めた情熱が伝わることが重要です。
手作り絵本の総まとめ
・実は、手作り絵本は思いのほか簡単に作れます。
・絵本作りのプロセスは、まずはアイデアを形にし、必要な材料を揃え、ラフスケッチをし、最終的にペンで仕上げるという流れです。
・効果的なテーマ=ネタの見つけ方には、「子供の興味のあるもの」「日常生活の出来事」「既存の絵本やアニメ」「伝えたいメッセージ」という4つのポイントがあります。
・物語の構造は、「起承転結」を意識する方法と、結末から逆に組み立てる方法があります。この二つの方法を用いることで、物語がスムーズにまとまりやすくなります。
・タイトルは、物語のキーワードや特徴的な台詞から考えると良いでしょう。「短く簡潔に」を心がけると効果的です。
以上で、自分だけの絵本作りの基本的な流れを説明しました。これであなたも手軽にオリジナルの絵本を制作できます。
手作りの絵本は、子供にとって忘れがたい特別なプレゼントになるでしょう。
完成する絵本がどのようなものになるのか、想像するだけでワクワクしますね!
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